ロシア・バレエの魅力 本文へジャンプ

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プラハの旅
2008年11月2−3日 チェコ共和国 プラハ 

 
 東欧芸術大国のひとつ、プラハを訪れました。地図上ではそれほど大きな都市ではないのですが、プラハ城を中心とし、一つ一つの建築物が展示品のようで洗練された街並みが続き、美術館、博物館、劇場といった施設の多さゆえに、カルチャーファンなら思わず住み着きたくなってしまいそうな街です。その中でも印象的だった体験をいくつかご紹介します。

 まずはスメタナ博物館。『我が祖国』が彼の代表作として挙げられますね。窓からはプラハ城が見え、ヴルダヴァ川のささやぎが聞こえます。実際スメタナもこの建物に住んでいた時期があり、この景色を思い出しながら聴力を失った晩年に『我が祖国』を作曲したのかもしれません。館内にある指揮棒を振ると『売られた花嫁』や『我が祖国』など代表作が聴ける仕組みになっています。
 

スメタナと博物館

指揮台に立つと・・・
 街の中心部にはコンサートイベントのチケット売り場がいくつかあります。ふと隣をみるとレコードショップが併設されていることがあり、貴重なディスクが安価で売られています。ロシアでみる海賊版もそのまま入っていることもあります。スメタナ、ドボルジャークの曲が圧倒的に多いのですが、チェコの老舗ピアノペトロフを用い、ピアノ連弾にアレンジされたものがあったりと音楽を誇る国民性が垣間見られます。
 
 オペラ、バレエ、芝居が上演される国民劇場でジョン・クランコのバレエ『オネーギン』を鑑賞しました。幼い恋、友人同士の決闘、没落、遅い告白、自分勝手ではあるけれど人間の感情がたっぷり詰まったプーシキンの叙事詩、チャイコフスキーのオペラが基盤となっていますが、今回のバレエは演技に不自然さが出てしまった感じで(レンスキーの仕草が特に滑稽で)会場からは数場面で思わず笑いが起きてしまうという始末でした。全体的にダンサーは小ぶりという印象でしたが、主役タチアナを演じたテレザ・ポダリロワの堂々とした最終幕の演技が見事でした。
 国民劇場。きらびやかに輝く街のシンボル(左)。
 
 9紀半ば、ドイツ語支配の中「チェコ語によるチェコ人のための舞台を」をスローガンに作られた劇場。残念ながら見えませんが緞帳の上には「国民が己自身のために」と書かれています(右)。

 チェコと言えばビールも有名ですね。ピルスナービール発祥の地、プルゼンも訪れました。
ここでご紹介する劇場はヨゼフ・カィエターン・ティル劇場。1955年にティル没後100年を機に彼の名が冠されました。ティルは19世紀前半に生きた役者、演出家で民族復興運動を演劇で拡大したリーダー的存在でした。この劇場は国立プルゼン歌劇場の名で来日したこともあります。オペレッタのような軽演劇も上演されます。ロシアの劇場の場合オペラ・バレエ劇場、それとは別にドラマ劇場と銘打たれることが大概ですが、チェコの劇場は、オペラ・バレエの専門劇場として存在するのではなく、芝居、エストラーダも同じ頻度で上演されることが多い傾向がみられます。

 ティル劇場。(左)。

 文化会館。貸し劇場として多様な演目が観られる(中)。

 音楽院を発見。小さな街にも教育網は行き届いている。手前の銅像はスメタナ(右)。
 
 プラハに戻りもう少し街をご紹介させていただきます。


 プラハ・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地ルドルフィヌム(芸術家の家)(上)と近くにあるレストラン、「ウ・ルドルフィナ」(右)。芸術家が集うことで有名。

 この日も楽器をもった仕事帰りの演奏家、画家、作家たちが集い、遅くまで熱い議論していました。

 国立マリオネット劇場。『ドン・ジョバンニ』は小芝居が効いていて癒しがほしい時におすすめ。

 国立オペラ劇場ドイツ人が設立したが、現在は各国の有名どころオペラがレパートリーの中心。国立博物館、ヴァツラフ広場などが並ぶ目抜き通りに立地。

 スタヴォフスケー劇場。モーツァルトが『ドン・ジョバンニ』を初演したことで有名な由緒ある劇場。
 
 その他、小さな礼拝堂、ドボルジャーク博物館、国立博物館などお伝えしきれないほど見どころはたくさんあります。物価も比較的安く、ビールもおいしく、音楽が楽しい、夢のような街でした。

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